たとえば、古い町家のリノベーションでは、土壁を塗りなおし、床は無垢板でフローリングに。入退去のたびに張り替え必要なクロスよりも、質感ある内装のほうが長期的には低コストです。また、借主さんが求めるのも、温かみが感じられ愛着のわく家なのです。価値ある古いものはできるだけ再利用し、設備は耐久性のあるものを選択。そうすれば、年月とともに味わいの出る家に生まれ変わらせることができるのです。
まずは、ルームマーケットが大切にする、リノベーションのポイントを一部ご紹介します。
素材感のある床材は足もよろこぶ気持ちよさ。少々の傷や色の変化も味わいになります。
メンテナンスしやすく丈夫で長持ち。使い勝手もよく借主さんにも好評です。
古い町家の土壁は伝統工法でつくられたもの。夏はひんやり冬はじんわり温かく、室内の空気を清浄に保つ機能もあります。
意外に思われるかもしれませんが、多くの借主さんは土間に魅力を感じています。週末ギャラリー、自転車いじり、陶芸釜の設置、スクリーン投影など。土間という“余白”が創造的な借主さんを呼び込み、家の可能性を引き出します。
天井が低い古い町家では、一室だけでも吹き抜けの部屋をつくることをお薦めします。開放感のある空間は住む人の気持ちを明るくします。
内見の第一印象を決めるのは「家の明るさ」です。屋根の一部にガラス瓦を使用するだけでイメージは一変。自然光は暮らす人の心も穏やかにします。
町家は、坪庭を潰してユニットバスを設置していることが多いが、ルームマーケットは、なるべく坪庭を復元しています。理由は、建物内に風通しが良くなり採光も増し、建物の保存に有益だからです。
町家、貸家は、掃除機で吸いきれない、拭き取れない汚れがあるときに、有効なのが、ぞうきんがけ。柱の磨き、無垢板フローリングには、ぞうきんがけはピッタリです。ぞうきんを、じゃぶじゃぶ洗うのに適した、ホウロウのシンクはとても便利です。
無垢板フローリングの仕上げは、蜜ロウとエゴマ油だけでつくられたワックスを使用。やっぱり自然素材が一番です。
ハウスクリーニングに使用する洗剤は、植物油脂石けんを使用。家を痛めずやさしくきれいに仕上げます。
貸主さん・借主さんのニーズを知る、不動産屋ならではのノウハウを活かして、ルームマーケットがリノベーションのお手伝いをします。