ビフォアー&アフター
ビフォアー&アフター Vol.4
中京区下黒門町 O邸
利用不便な元染色作業場
元は染色家の方が長くお住まいになられた家。占有面積の約半分は、流し場、干し場といった居住空間ではない職用スペースとなっていました。そのため、作業場としての印象が強い建屋でありました。
床は染料で汚れ、薄暗い中に薬品臭が鼻につくありさまでした。そして居住用の部屋等も畳が傷んで、このままでは何に利用するにも不便な状態でした。
新しい価値を有す、住みやすい町家へ再生
染料等の汚れを清掃し、壁紙を張替え、明るさと清潔感を創出しました。更に、各部屋には古風のガラス照明を導入し、温かな風情も持たせました。そして、一部を除き畳床を無垢板使用の板床に変更しました。
職住何れの利用も不便だった空間が、明るく住みやすい町家住居として再生されました。また、板床の導入は、世代・嗜好を超えた、幅広く新しい利用価値を生み出しました。