町家資料室
自らの手を動かし、町家に共同生活の場を作る
大学建築学科の卒業制作。図面の中で建築を表現するのではなく、自らの手を動かし、1つの空間を作ろうと考えた……。
そして、同じ考えを持った3人が集まり、自らの手によって既存の建物を共同生活の場へと改修することを決めた。そうして、その為の物件を探している時、住み手がないまま長年放置されている町家や、共同生活の場として再活用されている町家に数多く遭遇した。その経験から、町家を保存・活用する方法の1つとして、また、都市型住居のストックとして、町家を共同生活の場として活用する可能性を感じることとなった。
そして、それは他の様々な町家における「シェア(共同居住)」の実態と効果を研究する、調査研究にも繋がったのである。つちや・けんいち
兵庫県三木市出身。町家での共同生活5年目。
大阪の某設計事務所にて修行中。
大阪の某設計事務所にて修行中。