ルームシェアQ&A
ルームシェア物件探しのコツ、心構えなどをご紹介
ルームシェアQ&A
- そもそもなぜシェアなのか?
- シェア向きの間取りとは?
- シェアをするにあたって準備することは?
- 入居審査は大丈夫ですか?
- シェア物件探しのコツは?
- シェア物件探しの時期はいつ頃が良いですか?
- 仲間がいなくても(1人でも)シェア出来ますか?
家に帰った時に誰かがいる安心感、寂しくない、友達を呼びやすい、学生さんの場合親御さんが京都に来られても泊めやすいなどもありました。友人のお父さんとお酒を酌み交わすなんかも想像できます。 つまり人の繋がりが深くなること、またそれを求めることもシェアをされる重要な目的ではないかと思います。
プライバシー確保という言葉が一人歩きしていますが、本来「家」というのは、物音がしたり、人の気配を感じたりするのが自然な姿ではないでしょぅか。また、シェアをされている方に入居後、「プライバシーは大丈夫ですか?」と尋ねてみると、「案外、気になりません、大丈夫でした」という感想が多いのも事実です。「心配してたよりも…」というのが経験者の声のような気がします。
概して広い空間が確保出来る方がシェアには向いていると思いますが、3人以上の場合はマンションより広いスペースを確保できる貸家の方が良いでしょう。マンションに比べ同賃料で1.5倍ぐらいの広さが得られる傾向も魅力です。
プライバシーの確保の話を先に書きましたが、シェアを始めると案外、自分のプライバシー空間にいる時間は少なく、リビングに居る時間が多いようです。みんなが集まるリビングの確保を重視しても良いかもしれませんね。シェア経験者の中には、共有空間を広くするために寝室を1部屋にまとめカーテンで仕切るという方もおられました。
シェアは参加者全員の協力により成り立つので、チームワークがとても大切です。意思確認を事前に、みんなで行いましょう。あとで脱落する人が出るとみんなに迷惑が掛かるのでスタート時点の意思統一が大切です。次に物件探しのリーダーを決めましょう。彼・彼女なら任せられる、というリーダーに代理権(契約締結までの権限)を与え、その方と我々が物件の情報交換を行います。そして、リーダーが持ってきた物件をみんなで最終確認するというスタンスが良いかなと思います。
リーダーに全て任せ、ようやく見つかった物件に文句ばかり言うのは失礼なので、共同作業における委任の意味もしっかり考える必要があるでしょう。
場所は限定しない方が良いでしょう。
例:「どうしても鴨川の近くに住みたい」等々。通勤・通学方法などを踏まえつつ、北区・上京区・左京区南部などで探す等、なるべく広く探されるのがいいと思います。シェア向きの物件は多くはありませんから、ワンルームマンションのように、たくさん見てから選ぶという探し方は現実的ではありません。1つ該当物件を見ては立ち止まって考える、というのが実際のところでしょうか。次に、優先順位(陽当たり、間取り、雰囲気など)を話し合いましょう。全員の希望が叶う物件が出る可能性は低いと思われますので、何を重要視するかがポイントです。どうしても譲れない点をみんなで話し合いましょう。入居開始までの期間にある程度のゆとりを持ちましょう。みんなの意見を重ねていくと、現在入居している物件の退去時期というのが問題になってきます。1ヶ月前に大家さん、管理会社に言えば退去できるというのが通常ですが、中には2ヶ月、3ヶ月前という規約もあります。
シェアを始めるにあたって、現入居先の契約書に定められている退去時期を確認することをお勧めします。
1年間を通じてみると、不動産賃貸の繁閑時期は下図のような感じです。
(※星が増えるほど探さが増えます)。
2月 ★★★★★
3月 ★★★★★
4月 ★★★ やや落ち着いた時期。でも物件を見て回るお客様は多いです。
5月 ★★★
6月 ★★
7月 ★ 大学などの夏休み突入時期
8月 ★
9月 ★★★ 新学期に向けて9月中盤から物件の照会が増えてきます。
10月 ★★★
11月 ★★★
12月 ★★ 大学冬休み突入時期
シェア物件探しは退去時期と重ねて1〜3月にされる方が多いですが、オフシーズンに探されることをお勧めします。理由は、ワンルームマンションのように1〜3月にシェア物件が集中するとは限らないからです。貸家やファミリータイプマンション等のシェア向き物件の流通数というのは年間を通してあまり変化がありません。オンシーズンに、「何日までに出ないといけない」といって焦るのではなく時間に余裕を持って探されることをお勧めします。
入学・入社・卒業・転勤など人生の節目と更新時期がズレてしまい、不都合が生じる場合、契約期間を変更出来る可能性があります。入居者に学生さんがいる場合、更新時期と卒業時期が合うよう契約期間を延長してもらえるよう交渉しましょう。例えば2年更新で、平成21年11月からシェア入居の契約を締結予定の場合、平成23年10月末日には更新時期が訪れてしまいます。そこで契約期間を2年5ヶ月間に延長することで、卒業時期に合わせ、無駄なく新生活のスタートが切れます。
そこでは、プライバシーを保ちつつ、入居者同士の豊かなコミュニケーションを図ることができます。初期費用も安く、肩肘張らずに新しい生活をスタート出来ると思います。実際にその評判も上々で、「住み始めて気が付けば、早2年―」。入居者様からそんな声もよく聞かれる、京都らしい、面白い「住」の選択肢となっているようです。「京都を知りたい」、「気軽にシェアしてみたい」と思われる方にお勧めです。
最後に
長い人生の中で、赤の他人と住むという経験はなかなか出来ることではありません。 人生に1度ぐらいそういう時間があってもよいのではないでしょうか。結婚をしたり、 会社組織に入ったり、年齢を重ねるに連れ、人と深く繋がることが多くなってきます。 そんな中でシェア体験は「人」を知る「デモンストレーション」であり、人間的成長 の助走期間に成りうる行為のように思います。
「ちょっと良いかも」、と思われる方は メンバーを集め、シェアを始めましょう!物件探しは少し大変ですが、スタートすれ ばシェア仲間と楽しい時間の始まりです。